皆様こんにちは。
マキデンタルオフィス銀座
院長の今村真樹です。
本日は下唇にできものが出来てしまいお困りだった方の例を報告します。
約1か月前に食事時に誤って唇を噛んでしまい
それから出来物ができて話しづらく、だんだんと大きく目立ってきて
不安になってしまったということで当院を受診されました。
<初診時1>
患者様の症状の経過から「粘液膿胞」と診断しました。
<初診時2>
粘液膿胞とは、、、
口腔内には「大唾液腺」と「小唾液腺」という組織が存在し、
唾液を分泌する働きをもっています。
唇、頬、舌の粘膜の中には多数の「小唾液腺」があります。
通常この小唾液腺から唾液が口の中に分泌され、
唇や口の中の粘膜を湿らせておく役割をしています。
今回の様に誤って唇を噛んでしまい、この小唾液腺から出ている管が傷つくと、
唾液腺が詰まってしまい、唾液が正常に分泌されずに粘膜の下に溜まってしまい
水風船のように膨らんできます。
術中の写真は見たくない方もいらっしゃるので割愛させていただきます。。
術後です↓↓↓
<術後1>
当院のEr:YAG レーザーを使用し、10倍の拡大下で摘出術を行ったため
非常に低侵襲での手術が出来ました。
レーザーでの摘出は組織のダメージが少なく、出血も最小限で済みました。
敏感な場所なため、0.01mmの糸で縫合し、術後の違和感が少なくなるように努めました。
<術後2>
口唇の膿胞摘出は動脈の枝があるため、術式を誤ると大出血する恐れがあります。
今回はレーザー+拡大下での手術を行ったため大きな血管を傷つける事無く摘出が完了しました。
手術直後で完全に止血が確認出来、手術終了となりました。
<手術前後比較>
唇のできものが無くなりスッキリしましたね。
患者様にも喜んで頂き
私も嬉しく思います。
もし、同じような症状でお困りの方はご相談ください。