「親知らず、抜いたほうがいいと言われたけど、いつがいいの?」
「今は痛くないから、まだ大丈夫かな?」
親知らずに関する悩みは、多くの人が抱える共通の不安です。
この記事を読めば、そんなあなたの疑問や恐怖心が解消されるでしょう。
専門家の知見に基づき、親知らずを抜くべき最適なタイミング、放置するリスク、そして歯科恐怖症の方でも安心して受けられる痛みを抑えた治療法まで、網羅的に解説します。
親知らず抜歯のベストタイミングは10代後半〜20代前半

親知らずの抜歯に最も適した時期は、一般的に10代後半から20代前半とされています。
もちろん個人差はありますが、この時期に抜歯を検討することが、身体への負担を最小限に抑える鍵となります。
なぜこのタイミングがベストなのか、その医学的な理由を詳しく見ていきましょう。
なぜ「若い方が良い」のか?3つの医学的理由
身体的な負担が少なく、回復もスムーズに進みやすいためです。
主な理由は以下の3つです。
| 理由 | 詳細 |
|---|---|
| 1. 顎の骨が柔らかい | 若い頃は顎の骨がまだ柔軟で、親知らずが骨と強固に癒着していない そのため、抜歯時の外科的な負担が少なく、手術時間も短く済む傾向にある |
| 2. 回復力が高い | 10代〜20代は細胞の活動が活発で、組織の回復力が非常に高い時期 抜歯後の傷の治りが早く、痛みや腫れといった症状も比較的軽く済む |
| 3. 神経損傷のリスクが低い | 親知らずの歯根は、顎の中を通る太い神経(下歯槽神経)に近接していく 歯根が完全に完成する前の若い時期であれば、神経を傷つけるリスクを低減できる |
30代・40代以降の抜歯は手遅れ?年齢を重ねた場合の注意点
「もう20代を過ぎてしまった…」と不安に思う必要はありません。
30代や40代以降でも、もちろん親知らずの抜歯は可能です。
ただし、年齢を重ねると若い頃とは異なる注意点が出てきます。
| 年代 | 主な注意点 |
|---|---|
| 30代以降 | 顎の骨が硬くなり始め、親知らずが骨と癒着しやすくなる これにより抜歯の難易度が上がり、手術時間が長くなる可能性がある |
| 40代以降 | 全身疾患(高血圧や糖尿病など)を持つ方が増えるため、抜歯のリスク管理がより重要に また、身体の回復力が低下するため、術後の痛みや腫れが長引く傾向がある |
年齢が上がると抜歯の負担は大きくなる傾向にあるため、もし親知らずに問題がある場合は、先延ばしにせず早めに歯科医師へ相談することが賢明です。
あなたの親知らずは抜くべき?専門家が教える判断基準

すべての親知らずを抜かなければならないわけではありません。
抜歯が必要なケースと、そのままでも問題ないケースが存在します。
【要抜歯】すぐに相談すべき親知らずの5つのサイン
以下の項目に一つでも当てはまる場合は、抜歯を検討した方が良い可能性が高いです。
できるだけ早く歯科医院で専門家の診断を受けましょう。
- 横向きや斜めに生えている
隣の歯を強く押し、歯並びを乱したり、隣の歯の根を溶かしたりする原因になります。 - 歯茎の腫れや痛みを繰り返す
「智歯周囲炎」という炎症を起こしているサインです。重症化すると口が開かなくなることもあります。 - 親知らず自体が虫歯になっている
最も奥にあるため治療が難しく、再発リスクも高いです。他の歯への感染源になる前に抜歯が推奨されます。 - 隣の健康な歯まで虫歯になっている
親知らずとの間に汚れが溜まりやすく、手前の大切な歯まで虫歯にしてしまうケースは非常に多いです。 - 歯磨きがうまくできない
清掃不良は虫歯や歯周病、口臭の直接的な原因となります。清潔に保てない場合は抜歯を考えた方が良いでしょう。
【経過観察】抜かなくても良い親知らずの3つの条件
一方で、以下のような条件を満たす親知らずは、急いで抜く必要がないかもしれません。
ただし、将来的に問題を起こす可能性もあるため、定期的な検診は不可欠です。
- まっすぐ正常に生えている
- 上下の親知らずがきちんと噛み合っている
- 歯ブラシがしっかり届き、清潔に保てている
痛みがないから大丈夫?親知らずを放置する深刻なリスク

「今は特に痛くないから」と、親知らずの問題を先送りにしていませんか。
症状がないからといって放置すると、将来的に深刻なトラブルを引き起こす可能性があります。
隣の健康な歯まで虫歯・歯周病に…最悪の場合、両方失う可能性
親知らずを放置する最大のリスクは、隣接する健康な歯(第二大臼歯)への悪影響です。
親知らずと隣の歯の間は非常に汚れが溜まりやすく、気づかないうちに虫歯が進行してしまいます。
発見が遅れると、神経を抜く治療が必要になったり、最悪の場合は親知らずと隣の歯の両方を失ったりすることにもなりかねません。
歯並びの悪化や口臭の根本原因になることも
横向きに生えた親知らずは、前方の歯をじわじわと押し続け、全体の歯並びを乱すことがあります。
特に、一度矯正治療できれいにした歯並びが後戻りする原因にもなるのです。
また、磨き残しが多くなることで細菌が繁殖し、不快な口臭の発生源となることも少なくありません。
【歯科恐怖症の方へ】痛くない親知らずの抜歯は可能です

ここまで読んで、抜歯の必要性は理解できたけれど、やはり「痛い」「怖い」という気持ちが拭えない方も多いでしょう。
マキデンタルオフィス銀座では、歯科恐怖症の方でも安心して治療を受けられる「無痛治療」に力を入れています。
痛みや恐怖心を最小限に抑えるための様々な選択肢があります。
マキデンタルオフィス銀座が提供する「無痛治療」の選択肢
当院では、患者様一人ひとりの不安の度合いに合わせて、最適な麻酔方法をご提案しています。
「歯医者が怖い」という方も、ぜひ一度ご相談ください。
| 麻酔方法 | 特徴 | こんな方におすすめ |
|---|---|---|
| 表面麻酔+局所麻酔 | 麻酔注射の「チクッ」とする痛みを軽減するため、歯茎に塗るタイプの表面麻酔を使用。電動麻酔器でゆっくりと麻酔液を注入し、痛みを最小限に抑えます。 | 標準的な抜歯、軽い不安がある方 |
| 静脈内鎮静法 | 点滴から鎮静薬を投与し、ウトウトと眠っているようなリラックスした状態で治療を受けられます。健忘効果もあるため、治療中の記憶はほとんど残りません。 | 歯科恐怖症の方、嘔吐反射が強い方、手術への不安が極度に強い方 |
静脈内鎮静法は、まるで心地よい夢を見ている間に、気づいたら治療が終わっているような感覚です。
「抜歯の恐怖」から解放される画期的な方法として、多くの患者様にお選びいただいています。
親知らず抜歯の具体的な流れと費用
抜歯を決意された方のために、実際の治療がどのように進むのか、そして費用はどのくらいかかるのかを解説します。
事前に流れを知っておくことで、当日の不安を和らげることができます。
①初診・カウンセリングから②抜歯当日、③抜歯後まで
親知らずの抜歯は、通常以下のステップで進められます。
- 初診・精密検査
レントゲンや歯科用CTで親知らずの状態(位置、根の形、神経との距離など)を正確に把握します。 - カウンセリング・治療計画の説明
検査結果を基に、抜歯の必要性、手順、リスク、費用などを詳しくご説明し、患者様の同意を得てから治療計画を立てます。 - 抜歯当日
体調を確認し、選択した麻酔方法で痛みをコントロールします。抜歯にかかる時間は、簡単なケースで数分、複雑なケースでも30分〜1時間程度です。 - 抜歯後の処置・注意事項の説明
抜歯した穴を縫合し、ガーゼを噛んで止血します。術後の痛み止めや抗生物質をお渡しし、ご自宅での注意点を詳しくご説明します。 - 抜糸・消毒
抜歯から約1週間後に来院いただき、傷口の状態を確認し、問題がなければ縫合した糸を取り除きます。
費用はいくら?保険適用と自由診療の目安をケース別に解説
親知らずの抜歯費用は、その生え方によって異なり、健康保険が適用されます。
以下はおおよその費用目安(3割負担の場合)です。
| 抜歯の種類 | 特徴 | 難易度 | 費用目安(3割負担・保険適用時) |
|---|---|---|---|
| 簡単な抜歯 | まっすぐ生えていて、完全に萌出している | 低 | 1,500円~3,000円程度 |
| 難抜歯(半埋伏歯) | 斜めや横向きに生え、一部が歯肉に覆われている | 中 | 3,000円~5,000円程度 |
| 完全埋伏歯の抜歯 | 完全に骨の中に埋まっている、横向きなど | 高 | 5,000円~8,000円程度 |
※上記費用に加えて、初診料や再診料、レントゲン・CT撮影料、薬剤料などが別途かかります。
※静脈内鎮静法などをご希望の場合は、別途自由診療の費用が必要です。
【まとめ】親知らずの悩みは、まず口腔外科の専門家に相談を
親知らずの抜歯は、適切なタイミングで、信頼できる歯科医師のもとで行うことが非常に重要です。
特に10代後半から20代前半は、身体への負担が少なく回復も早いため、抜歯の「ゴールデンタイム」と言えるでしょう。
痛みがないからと自己判断で放置せず、まずは一度、口腔外科の経験が豊富な歯科医院で専門家の診断を受けることをお勧めします。
マキデンタルオフィス銀座では、精密な検査と丁寧なカウンセリング、そして痛みに配慮した治療で、あなたの不安に真摯に向き合います。
親知らずに関するどんな些細なことでも、お気軽にご相談ください。




