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銀座の歯医者・歯科 マキデンタルオフィス銀座

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ブログ
親知らずは抜くべき?抜かないべき?判断基準を歯科医師が徹底解説

皆様こんにちは。

東京都中央区銀座にある「マキデンタルオフィス銀座」でございます。

「親知らず、痛くないけど抜いたほうがいいのかな?」

と悩んでいませんか。

結論から言うと、全ての親知らずを抜く必要はありません。

しかし、放置すると将来大きなトラブルにつながるケースも少なくないのです。

この記事では、長年の臨床経験を持つ歯科医師が、あなたの親知らずは抜くべきか、それとも抜かなくて良いのか、その判断基準を分かりやすく徹底解説いたします。

ご自身の状況と照らし合わせながら、納得のいく選択をするための一助となれば幸いです。

あなたの親知らずは抜くべきかセルフチェック

まずはご自身の親知らずの状態をチェックしてみましょう。

以下の項目に一つでも当てはまる場合は、抜歯を検討した方が良いかもしれません。

チェック項目はい / いいえ
親知らず周辺の歯茎が腫れたり、痛んだりしたことがある 
親知らず、またはその手前の歯が虫歯になっている 
食べ物が親知らずの周りによく詰まる 
横向きや斜めに生えている、または歯茎に埋まっている 
親知らずが原因で、歯並びが変わってきた気がする 
親知らずが頬の粘膜や舌を噛んでしまうことがある 
歯科医師から抜歯を勧められたことがある 

【抜くべきケース】放置は危険!7つのサインを見逃さないで

セルフチェックで当てはまる項目があった方は、なぜ抜歯が推奨されるのか、その理由を詳しく見ていきましょう。

一見問題なさそうに見えても、将来的に深刻なトラブルを引き起こす可能性があるため注意が必要です。

抜歯を検討すべきサインなぜ危険なのか?(放置するリスク)
1. 横向き・斜めに生えている隣の健康な歯を圧迫して歯根を溶かしたり、歯並びを乱したりする原因になります。
2. 虫歯・歯周病になっている最も奥にあるため治療器具が届きにくく、治療が困難です。再発リスクも高くなります。
3. 歯茎の腫れ・痛みを繰り返す「智歯周囲炎」という炎症を起こしている状態です。重症化すると口が開かなくなることもあります。
4. 噛み合う歯がない噛み合う相手がいない歯は徐々に伸びていき、向かいの歯茎や頬の粘膜を傷つけることがあります。
5. 歯茎に完全に埋まっている骨の中で嚢胞(のうほう)という膿の袋を作り、顎の骨を溶かしてしまう危険性があります。
6. 歯並びに影響している親知らずが他の歯を前に押し出すことで、全体の歯並びが乱れる原因となることがあります。
7. 顎に違和感がある噛み合わせのズレを引き起こし、顎関節症の原因となる可能性があります。

【抜かなくて良いケース】3つの条件

親知らずは、必ずしも抜かなければならないわけではありません。

以下の3つの条件をすべて満たしている場合は、無理に抜歯せず、そのまま残しておくという選択も十分に考えられます。

ただし、定期的な検診で状態を確認することが大切です。

抜かなくて良い親知らずの条件具体的な状態
1. まっすぐ生え、正常に機能している上下の親知らずがまっすぐに生えており、きちんと噛み合って食べ物を咀嚼する役割を果たしている。
2. 清掃状態が良好でトラブルがない歯ブラシがしっかり届き、虫歯や歯周病、炎症などのトラブルが一度も起きていない。
3. 将来的に活用できる可能性がある手前の歯を失った際に、ブリッジの土台や移植歯として利用できる可能性がある。

親知らずの放置が招く5つの深刻なリスク

抜くべき状態の親知らずを「今は痛くないから」と放置してしまうと、お口の中だけでなく、全身の健康にまで影響を及ぼす深刻なリスクを招くことがあります。

「たかが親知らず」と軽視せず、どのような危険性があるのかを正しく理解しておきましょう。

放置が招く深刻なリスク具体的な内容
1. 隣の健康な歯を失う親知らずとの間にできた隙間は清掃が難しく、隣の健康な歯まで虫歯や歯周病にしてしまいます。最悪の場合、隣の歯も抜歯が必要になることがあります。
2. 重度の炎症(智歯周囲炎)歯茎の炎症が悪化し、顔が腫れあがったり、口がほとんど開かなくなったりします。
3. 歯並び全体の悪化親知らずが他の歯を押し続け、時間をかけて全体の歯並びをガタガタにしてしまうことがあります。矯正治療後の後戻りの原因にもなります。
4. 顎の骨を溶かす嚢胞の形成埋まっている親知らずの周りに膿の袋(嚢胞)ができ、自覚症状がないまま顎の骨を溶かしていきます。骨が脆くなり、骨折につながるケースもあります。
5. 全身への感染症親知らずの細菌が血管に入り込み、全身に広がることがあります。稀に心筋炎など命に関わる病気に発展する可能性も指摘されています。

マキデンタルオフィス銀座が実践する無痛抜歯

親知らずの抜歯をためらう最大の理由が「痛み」や「恐怖心」ではないでしょうか。

マキデンタルオフィス銀座では、患者様の心身のご負担を最小限に抑えることを最優先に考え、様々な無痛治療への取り組みを行っています。

【歯科恐怖症の方へ】うたた寝気分で終わる「静脈内鎮静法」とは?

特に歯科治療に強い恐怖心をお持ちの方や、嘔吐反射が強い方におすすめなのが「静脈内鎮静法」です。

これは、点滴によって鎮静剤を投与し、うたた寝をしているような深くリラックスした状態で治療を受けることができる方法です。

項目内容
方法腕の静脈から鎮静剤を点滴で投与します。麻酔専門医が全身状態を管理しながら行うため安全です。
効果不安や恐怖心が和らぎ、ウトウトと眠っているような状態になります。治療中の記憶はほとんど残りません。
対象となる方歯科恐怖症の方、嘔吐反射が強い方、複数の親知らずを一度に抜きたい方など。
注意点保険適用外の自由診療となります。治療後は、鎮静剤の効果が完全に抜けるまで安静が必要です。車の運転はできません。

安全な抜歯のための歯科用CTの重要性

無痛であることと同じくらい大切なのが、手術の「安全性」です。

特に、親知らずの根は顎の中の重要な神経や血管と近接している場合があります。

当院では、従来のレントゲンでは把握できない詳細な情報を得るために、歯科用CTによる精密な術前検査を重視しています。

比較項目2次元レントゲン3次元歯科用CT
得られる情報平面的な画像。歯と骨の重なりを正確に把握するのは困難。立体的な画像。歯根の形、神経や血管との位置関係をミリ単位で正確に把握できる。
安全性への貢献経験則に頼る部分が大きい。事前にリスクを正確に予測できるため、神経損傷などの偶発症を最大限回避できる。
診断の精度親知らずの状態を大まかに把握できる。より安全で確実な抜歯計画の立案が可能になる。

親知らず抜歯のQ&A

ここからは、親知らずの抜歯に関して、患者様からよくいただくご質問にお答えしていきます。

費用や術後の生活など、具体的な疑問を解消していきましょう。

Q1. 費用はどのくらい?保険は使える?

親知らずの抜歯は、ほとんどのケースで健康保険が適用されます。

費用は、親知らずの生え方や状態によって変動します。

マキデンタルオフィス銀座での無痛親知らず抜歯にかかる費用は以下の通りです。

項目費用
1本抜歯¥55,000
2本同時抜歯¥88,000
3本同時抜歯¥110,000
4本同時抜歯¥132,000
横向き又は埋伏歯の場合上記に加え +¥5,500 / 本
点滴注射部位の表面麻酔テープ¥3,300

麻酔を使用せず、保険適用となる費用の目安は以下の通りです。

親知らずの状態費用目安(3割負担の場合)
まっすぐ生えている場合約1,500円~3,000円
斜め・横向きに生えている場合約3,000円~5,000円
歯茎に完全に埋まっている場合約4,000円~7,000円
その他上記に加えて、初診料、レントゲン・CT撮影料、薬剤料などが別途かかります。

Q2. 腫れや痛みはいつまで?仕事は何日休むべき?

術後の腫れや痛みのピークは、一般的に抜歯後2〜3日と言われています。

その後、1週間ほどで徐々に落ち着いてきます。

お仕事については、抜歯当日は安静にしていただくのが理想ですが、デスクワークなどであれば翌日から復帰される方も多くいらっしゃいます。

項目目安備考
痛みのピーク抜歯後~3日程度痛み止めでコントロール可能です。
腫れのピーク抜歯後2~3日程度冷却することで緩和できます。
仕事復帰の目安翌日~3日後抜歯の難易度や職種によって異なります。事前に歯科医師と相談しましょう。

Q3. 抜歯後の食事や生活での注意点は?

抜歯後の回復を早め、トラブルを防ぐためには、いくつかの注意点を守っていただくことが大切です。

特に、血餅(血のかさぶた)が剥がれて骨が露出し、激しい痛みを引き起こす「ドライソケット」には注意が必要です。

注意事項具体的な内容
お薬処方された抗生物質と痛み止めは、指示通りに必ず服用してください。
食事麻酔が切れるまでは食事を控えます。当日はおかゆやゼリーなど、柔らかく刺激の少ないものを選びましょう。
うがい強いぶくぶくうがいは血餅が剥がれる原因になるため、優しくゆすぐ程度にしてください。
生活習慣飲酒、喫煙、激しい運動、長風呂は血行を促進し、出血や痛みの原因となるため、抜歯後2~3日は控えましょう。
歯磨き抜歯した箇所以外は通常通り磨いて清潔に保ちましょう。抜歯部位は傷つけないよう注意が必要です。

【まとめ】後悔しない親知らずの選択は、信頼できる専門家との相談から

親知らずを抜くべきか、抜かないべきか。

この記事を通じて、判断のための様々な情報をご提供しました。

最終的な決断は、ご自身の口腔内の状態を正確に診断し、あらゆる選択肢について丁寧に説明してくれる専門家と相談の上で行うことが、後悔しないための最も確実な方法です。

もし診断に疑問を感じたら、セカンドオピニオンを求めることもためらわないでください。

あなたの歯の未来を守るための大切な一歩を、ぜひ踏み出してみてはいかがでしょうか。

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監修者

院長   今村 真樹(いまむら まき)

私は大学病院で歯科口腔外科、口腔内科治療を主に学び、歯だけでなく全身を診ることの出来る歯科医を目指し研鑽してまいりました。

当時、第一印象を決めるのは口元が大事だと思ったことから、審美的な分野にも関心を持ち、口腔外科の医局員時代から審美歯科も並行して学びました。
更には、歯医者が痛くて怖いと苦手に感じている方々に対しても外科治療や審美治療を安心して受けていただきたいとの思いから、当オフィスの静脈内鎮静法「無痛リラクゼーション治療」の勉強を行ってまいりました。

皆様には心から安心して快適に歯科治療をお受けしていただけるよう益々技術を自己研鑽して参ります。