皆様こんにちは!
東京都中央区銀座にあります「マキデンタルオフィス銀座」でございます。
院長の今村真樹です。
本日は少し長いですが、歯科用金属についてのお話です。
現在、一般的に健康保険で大きめの虫歯の治療を行うと銀歯の被せ物で治療することが殆どです。
同時に、最近はテレビなどでも歯科用金属が原因で金属アレルギーや、アルツハイマーになるという話を耳にします。
近年、増加する金属アレルギーは、予備軍も含めて約1,000万人(日本人の12人に1人)存在すると言われています。
金属アレルギーを引き起こす原因として歯科治療に使用した金属が長い間にお口の中に溶け出し、それが体に取り込まれてアレルギー反応を引き起こします。
歯科で使用されている金属には「金銀パラジウム合金や、ニッケルクロム合金、銀合金」また、古い治療の場合は水俣病で有名な有害金属である「水銀」を使っている場合もあります。
現在の保険治療による差し歯、ブリッジ、かぶせ物はこれらの金属を使用しています。
これらの金属はいずれも卑金属といわれ、非常に酸化しやすく、体内に溶け出しやすい物質ということがわかっています。
ちなみに、いわゆる昔の自由診療でよく使われていた「金歯」は、金合金や白金化金という貴金属を使用しているため、酸化しにくい金属でアレルギーのリスクはやや下がります。
具体的な症状として、手や足の裏に水疱ができる掌蹠膿疱症や、銀歯の触れている粘膜に生じる白い粘膜病変である扁平苔癬、その他、不定愁訴として、めまい、肩こり、頭痛などがあります。
最近になって銀歯がアルツハイマー病の原因になるという説も出てきています。
アルツハイマー病とは脳細胞にβアミロイドたんぱくが沈着する病気で、難治・進行性で老化と深い関連があります。
アルツハイマーの病因の一つとしての銀歯(アマルガム)には、約2%の水銀が含まれていて、銀歯の数と脳内の水銀の濃度が比例するという報告があります。
体内に吸収された水銀が、神経毒として働いている可能性があり、通常の日常生活を送っていても徐々に水銀が体内に蓄積されてしまうことがあるため、銀歯のアマルガムも、その原因の1つであると言われています。
口の中に大量の金属が存在することによって、見た目の不調だけでなく、体調まで崩してしまうというお話ですが、最近では、特に中高年の患者様からの相談を受けることが多いです。
昔に治療した銀歯が気になる、アルツハイマーになると聞いたので外したい等です。
〈Before:多数の銀歯を認める〉
実際には口の中にある銀歯やアマルガムを、セラミックに再治療し、メタルフリーの状態にするのですが、除去の仕方も工夫をし、金属を外す際に削除する金属量を最小限にし、口腔内に金属を撒き散らかさないように治療をする必要があります。
私の治療では、5倍の拡大鏡を使用し精密な除去治療を行います。
実際の患者様では体から有害金属が無くなったおかげでストレスが減った。スッキリした。
または、若く見えるようになった。などの感想を伺うことができます。
〈After:メタルフリー治療後〉
あくまで、金属アレルギーや、アルツハイマーに関しての原因の一つであり、根本的な治療ではありませんが、原因であるリスクを減らし、歯を健康的に見せるという目的であれば、メタルフリーの治療も良い治療法と考えます。
もちろん、奥歯が無くなったまま過ごしていると脳の老化も早くなってしまうのでお早めにご相談ください。
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