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銀座の歯医者・歯科 マキデンタルオフィス銀座

9:30~13:00/14:00~18:30   休診日 水・日・祝日
ブログ
歯科ドックで始める予防歯科|費用・検査内容まで徹底解説

こんにちは。

東京都中央区銀座にある「マキデンタルオフィス銀座」でございます。

「将来のために人間ドックは受けているけれど、お口の健康はつい後回しになっていませんか?」

自覚症状がないまま静かに進行する歯周病や、気づきにくい場所にできた虫歯は、将来的に高額な治療費や多くの時間を奪う原因になりかねません。

この記事では、そんな漠然とした不安を解消する「歯科ドック」について、専門外の方にも分かりやすく解説します。
歯科ドックと一般的な検診との違いから、具体的な検査内容、費用、そして賢いクリニックの選び方まで、知りたい情報を網羅しました。
この記事を読んで、一生涯自分の歯で健康に過ごすための、確かな第一歩を踏み出しましょう。

「歯科ドック」と「予防歯科」「定期検診」は何が違う?目的と内容を比較

「歯科ドック」「予防歯科」「定期検診」、これらの言葉は似ているようで、その目的や内容は大きく異なります。
まずは、それぞれの違いを理解することから始めましょう。

【歯科ドック】人間ドックの口腔版、未来のリスクを”見える化”

歯科ドックは、「人間ドックのお口版」といえます。
現在の問題点を探すだけでなく、唾液検査やCT撮影などの精密な検査を通じて、将来起こりうる虫歯や歯周病のリスク、さらには口腔がんの可能性までを科学的データに基づいて評価します。

歯科ドックの主な特徴説明
目的包括的な現状把握と、将来的なリスクの評価
検査CT撮影、唾液検査、咬合検査など、多角的で精密な検査を実施
費用自由診療(保険適用外)
ゴール個々人に最適化されたオーダーメイドの治療・予防計画の立案

【予防歯科】虫歯や歯周病を”未然に防ぐ”ための継続的ケア

予防歯科は、虫歯や歯周病になってから治療するのではなく、「そもそも病気にならないようにする」という考え方に基づいたアプローチを指します。
歯科医院での専門的なクリーニング(PMTC)やフッ素塗布、そして日々の正しいセルフケア指導などを通じて、病気になりにくい口内環境を維持することが目的です。

予防歯科の主な特徴説明
目的虫歯・歯周病の発症予防と、健康な口腔状態の維持
内容PMTC、フッ素塗布、ブラッシング指導、シーラントなど
費用内容により保険適用または自由診療
ゴール定期的なプロフェッショナルケアとセルフケアによる健康維持

【定期検診(保険診療)】問題の”早期発見・早期治療”が目的

多くの方が受けている「定期検診」は、主に保険診療の範囲内で行われます。
その最大の目的は、すでに発生している可能性のある虫歯や歯周病などの問題を、早い段階で発見し、悪化する前に治療することにあります。
あくまでも「検査」と「早期治療」が中心であり、歯科ドックのような包括的なリスク評価とは目的が異なります。

定期検診の主な特徴説明
目的虫歯や歯周病などの疾患の早期発見・早期治療
内容視診、歯周ポケット検査、レントゲン撮影(必要に応じて)など
費用保険診療(保険適用)
ゴール問題箇所の早期治療による重症化の防止

【歯科ドック】将来のQOLを守る5つのメリット

高額な費用がかかるにもかかわらず、健康意識の高い人々が歯科ドックを選ぶのには明確な理由があります。
それは、目先の費用以上の大きなリターン、つまり将来の健康と豊かな生活を守るための、確かな価値があるからです。

メリット1:将来の治療費と時間を大幅に節約できる

歯を1本失ってインプラント治療を受ける場合、40万円以上の費用がかかることも珍しくありません。
歯科ドックでリスクを早期に発見し、歯を失う事態を未然に防ぐことができれば、将来的に数百万円単位の治療費と、それに伴う多くの通院時間を節約できる可能性があるのです。

メリット2:科学的データで「本当の口腔リスク」を把握し、漠然とした不安を解消

歯科ドックの唾液検査を受ければ、自分の口の中にいる虫歯菌や歯周病菌の数、唾液が酸を中和する能力などが客観的な数値として明らかになります。

メリット3:全身の健康寿命を延ばす(歯周病と全身疾患)

お口の健康は、全身の健康と密接に繋がっています。
近年の研究では、歯周病菌が血管内に入り込み、糖尿病の悪化や心筋梗塞、脳梗塞、早産などのリスクを高めることが明らかになっています。
歯科ドックでお口の中を徹底的にチェックし、歯周病をコントロールすることは、単に歯を守るだけでなく、全身の健康を守ることにつながるのです。

メリット4:自分だけの「オーダーメイド予防プログラム」が手に入る

歯科ドックで得られた精密な検査データは、あなただけの「お口のカルテ」となります。
歯科医師や歯科衛生士は、その客観的データに基づいて、あなたのライフスタイルや体質に合わせた、世界に一つだけのオーダーメイド予防プログラムを作成します。

メリット5:一生涯、自分の歯で美味しく食べ、自信を持って笑える

いくつになっても自分の歯で好きなものを美味しく食べ、大切な人との会話を楽しみ、思いっきり笑うことができる。
そのような当たり前のようでかけがえのない日常を守るために、歯科ドックは最も確実性の高い選択肢の一つとなるはずです。

歯科ドックの検査内容と流れ

ここでは、一般的な歯科ドックの検査項目と、それぞれの検査で何が明らかになるのかを解説しましょう。
また、受診当日の流れを知ることで、安心して検査に臨めるはずです。

【基本検査】視診ではわからない問題を徹底的に洗い出す

まずは、多くの歯科ドックで基本プランに含まれることが多い検査項目です。
これだけでも、通常の定期検診よりはるかに多くの情報を得ることができます。

レントゲン・CT撮影

通常のレントゲン(パノラマ撮影)に加え、歯科用CTで撮影することで、お口の中を三次元的に把握できます。
これにより、歯の根の状態や顎の骨の厚み、神経や血管の位置まで詳細に確認することが可能です。

歯周病検査

歯と歯茎の境目にある溝(歯周ポケット)の深さを、専用の器具で測定します。
自覚症状がないまま進行することが多い歯周病の進行度を、客観的な数値で評価することが可能です。
ポケットの深さや検査時の出血の有無は、歯を支える土台である骨がどれだけ失われているかを知る重要な指標となります。

唾液検査

少量の唾液を採取して分析することで、口腔内の様々なリスクが数値化されます。
この検査でわかることの例を以下に示します。

検査項目わかること
虫歯菌の数虫歯になるリスクの高さ
唾液の緩衝能食後の酸を中和し、歯が溶けるのを防ぐ能力
唾液の量口内の自浄作用や再石灰化能力
歯周病菌特定の歯周病菌の有無や量

これらの結果から、虫歯や歯周病への「なりやすさ」という体質的なリスクを把握できます。

【オプション検査】より深く、多角的に口腔リスクを評価

クリニックによって内容は異なりますが、これらを組み合わせることで、さらに精度の高い診断が可能となります。

咬合(噛み合わせ)検査

噛み合わせのバランスが悪いと、特定の歯に過剰な力がかかり、歯が欠けたり、詰め物が取れたりする原因となります。
また、顎の関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こすこともあります。

口腔内写真・口腔がん検診

お口の中の状態を専用のカメラで撮影し、記録として保存します。
これにより、治療前後の比較や、将来的な変化を客観的に追跡することが可能になります。
同時に、舌や頬の粘膜、歯茎などを詳細に観察し、白板症などの前がん病変や口腔がんの兆候がないかをチェックすることも、非常に重要な検査です。

受診当日の流れと所要時間

歯科ドック当日は、おおむね以下のような流れで進みます。

  1. 問診・カウンセリング
    • 生活習慣や既往歴、お口に関するお悩みなどを詳しくヒアリングします。
  2. 各種検査の実施
    • レントゲン・CT撮影や唾液検査、歯周病検査など、プランに応じた各種検査を順番に行います。
  3. 検査結果の説明と予防プランの提案
    • 撮影した画像や検査結果のデータを基に、歯科医師が現在の口腔内の状態を詳しく説明します。
    • その上で、あなたに最適な治療計画や今後の予防プログラムを提案します。

歯科ドックの費用相場と保険適用|賢く利用するための医療費控除ガイド

歯科ドックを検討する上で、最も気になるのが費用ではないでしょうか。
ここでは、費用相場や保険適用の有無について解説します。
さらに、経済的な負担を少しでも軽くするための「医療費控除」という制度についても詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

歯科ドックの費用相場は保険適用外の自由診療

歯科ドックの費用は、検査項目の数や内容、導入している設備によってクリニックごとに大きく異なります。
一般的な相場としては、2万円から10万円程度と考えておくとよいでしょう。
重要な点として、歯科ドックは病気の「治療」ではなく、健康状態の評価や「予防」を目的とするため、公的医療保険が適用されない自由診療となります。

費用の内訳例備考
基本プラン(2〜5万円)問診、口腔内診査、レントゲン、歯周病検査など
標準プラン(5〜8万円)基本プランに加え、唾液検査、口腔内写真など
詳細プラン(8万円以上)標準プランに加え、CT撮影、咬合検査、口臭測定など

※上記はあくまで目安です。詳細は各クリニックにご確認ください。

【必見】歯科ドック後の治療は医療費控除の対象に!

歯科ドックの結果、治療が必要になった場合の費用は、医療費控除の対象となる可能性があります。

医療費控除とは、1年間(1月1日〜12月31日)に支払った医療費が10万円(または総所得金額の5%)を超えた場合に、確定申告をすることで納めた税金の一部が還付される制度です。

歯科ドックの費用自体は対象外ですが、その後の高額な治療費が対象になるのは大きなポイントです。
確定申告の際には領収書が必要になるため、必ず大切に保管しておきましょう。

【まとめ】歯科ドックはあなたの未来への賢い投資

歯科ドックは、単なる「お口の検査」ではありません。
それは、将来の健康を守り、治療にかかるであろう膨大な時間とお金を節約し、そして何よりも、生涯にわたって食事や会話を楽しむという豊かな人生を守るための、非常に賢い「未来への投資」です。

一見すると高額に感じるかもしれませんが、その価値は計り知れません。
お口の健康に漠然とした不安を抱え続けているのなら、まずは一度、専門家に相談することから始めてみてはいかがでしょうか。
それが、あなたの未来を大きく変える一歩になるはずです。

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