皆様こんにちは!
東京都中央区銀座にある「マキデンタルオフィス銀座」でございます。
「マウスピース矯正を始めたいけれど、痛みが心配」
「新しいマウスピースに交換したら、痛くて眠れない……」
マウスピース矯正は、従来のワイヤー矯正に比べて痛みが少ないといわれますが、それでも不安は尽きません。
この記事では、マウスピース矯正で生じる痛みの原因からピーク、期間、そして痛みを和らげる具体的な対処法まで、専門的な知見をもとに詳しく解説します。
この記事を読めば、あなたの痛みの正体が分かり、安心して治療を乗り越えるための知識が身につくはずです。
マウスピース矯正の痛みのピークはいつ?期間とワイヤー矯正との違い

マウスピース矯正における痛みの不安を解消するためには、まず痛みの見通しを立てることが大切です。
痛みのピークは交換後2〜3日、1週間ほどで慣れるのが一般的
マウスピース矯正の痛みは、常に同じ強さで続くわけではありません。
痛みが最も強く現れるのは、新しいマウスピース(アライナー)に交換した直後です。
特に、交換してから2〜3日が痛みのピークとなり、その後は徐々に和らいでいくのが一般的です。
時期 | 痛みの目安 | 特徴 |
---|---|---|
交換直後〜3日間 | ピーク | 歯が締め付けられるような圧迫感や鈍い痛み。食事の際に特に痛みを感じやすい。 |
4日〜7日間 | 軽減 | 歯が新しい位置に慣れ始め、痛みが和らいでくる。違和感が残る場合もある。 |
1週間以降 | ほぼ消失 | ほとんど痛みを感じなくなる。次の交換まで安定した期間。 |
多くの人は1週間もすればほとんど痛みを感じなくなり、次の交換時期を迎えます。
このサイクルの繰り返しによって、少しずつ歯並びが整っていくのです。
持続的な鈍い痛み vs 短く強い痛み|ワイヤー矯正との痛みの違い
「矯正」と聞くと、ワイヤー矯正の強い痛みを想像する方もいるかもしれません。
しかし、マウスピース矯正とワイヤー矯正では、痛みの種類や感じ方が異なります。
それぞれの特徴を比較してみましょう。
比較項目 | マウスピース矯正 | ワイヤー矯正 |
---|---|---|
痛みの種類 | 持続的で鈍い痛み・圧迫感 | 調整後の鋭く強い痛み |
痛みのピーク | 新しい装置への交換後2〜3日 | 装置の調整後3〜5日 |
痛みを感じる期間 | 1週間程度で徐々に慣れる | 調整後1週間程度痛みが続く |
口内のトラブル | 装置の縁が当たることはあるが少ない | ブラケットやワイヤーによる口内炎が起きやすい |
マウスピース矯正は、1枚の装置で動かす歯の移動量が少ないため、歯にかかる力が比較的弱く、痛みもマイルドです。
一方、ワイヤー矯正は月に1度の調整で強い力をかけるため、調整後の痛みが強く出やすい傾向があります。
なぜ?マウスピース矯正で痛みを感じる4つの原因

「痛いとは聞いていたけど、ここまでとは…」と感じている方もいるでしょう。
その痛みが、治療上避けられないものなのか、それとも対処すべきトラブルなのかを見極めることが重要です。
ここでは、マウスピース矯正で痛みが生じる主な原因を5つ紹介します。
原因①:歯が動いている正常な痛み(歯根膜の炎症)
マウスピース矯正の痛みの最も大きな原因は、歯が動くことに伴う生理的な反応です。
歯は、歯槽骨(しそうこつ)という顎の骨に直接埋まっているわけではありません。
歯根と歯槽骨の間には、「歯根膜(しこんまく)」という薄いクッションのような組織が存在します。
矯正装置によって歯に力が加わると、この歯根膜が圧迫されて一時的な炎症を起こし、これが痛みの原因となるのです。
つまり、この痛みは歯が計画通りに動いている証拠ともいえます。
原因②:アタッチメントやマウスピースが口内を傷つける物理的な痛み
マウスピースの縁が尖っていたり、歯の表面につける「アタッチメント」という突起が舌や頬の内側に当たったりして、物理的に口内を傷つけてしまうことがあります。
これにより、口内炎ができて痛むケースも少なくありません。
この痛みは歯が動く痛みとは種類が異なり、我慢せずに歯科医師に相談すべきものです。
多くの場合、装置を少し調整するだけで簡単に解消できます。
原因③:装着時間が短く「後戻り」している
マウスピース矯正の効果を最大限に引き出すには、1日20時間以上の装着が推奨されています。
しかし、自己判断で装着時間を短くしてしまうと、計画通りに歯が動かないばかりか、元の位置に戻ろうとする「後戻り」が生じます。
後戻りが起きた状態で新しいマウスピースを装着しようとすると、歯と装置の形が合わないため、非常に強い痛みを感じることがあります。
決められた装着時間を守ることが、痛みを最小限に抑え、治療をスムーズに進める鍵となるのです。
原因④:虫歯や歯周病など矯正治療以外のトラブル
痛みの原因が、必ずしも矯正治療そのものにあるとは限りません。
矯正治療を始める前から存在していた虫歯や歯周病が、装置の装着によって悪化し、痛みとして現れることがあります。
特に、「特定の歯だけがズキズキと強く痛む」「歯茎が赤く腫れて出血する」といった症状がある場合は注意が必要です。
矯正治療中の痛みと決めつけず、早めに歯科医師の診察を受けましょう。
【今すぐできる】マウスピース矯正の痛みを和らげる効果的な対処法

痛みの原因が分かっても、今まさに感じている辛さを少しでも和らげたいと思うのは当然のことです。
ここでは、痛みが強い時にすぐに試せる対処法をご紹介します。
薬に頼る方法から、日常生活でできるセルフケアまで、自分に合った方法を見つけてみてください。
痛み止めは飲んでいい?種類とタイミングの注意点
痛みが我慢できない場合は、痛み止め(鎮痛剤)を服用することも一つの方法です。
ただし、事前にかかりつけの歯科医師に相談し、適切な鎮痛剤を処方してもらうことです。
自己判断での長期服用は避け、あくまで一時的な対処と心得ましょう。
種類 | 主な成分 | 推奨度 | 理由 |
---|---|---|---|
アセトアミノフェン系 | アセトアミノフェン | 推奨 | 歯の動きに影響を与えにくいとされる。 |
炎症薬(NSAIDs) | イブプロフェン、ロキソプロフェン | 非推奨 | 歯の移動を促す炎症反応を抑制してしまい、治療効果を妨げる可能性がある。 |
食事の工夫やマウスピースのケアなど自分でできること
薬に頼るだけでなく、日常生活の少しの工夫で痛みを軽減できる場合があります。
- 柔らかい食事を心がける
痛みが強い時は、硬いものを噛むと歯に響きます。
おかゆ、うどん、スープ、ヨーグルト、ゼリーなど、あまり噛まなくても食べられるものを選びましょう。 - マウスピースの着脱は優しく
無理に外そうとすると、歯や歯茎に余計な負担がかかります。
「アライナーリムーバー」などの専用器具を使うと、爪を傷つけずスムーズに着脱できます。 - 患部を冷やしすぎない
痛い部分を冷やしたくなるかもしれませんが、氷などで直接冷やすのは避けましょう。
血行が悪くなり、かえって歯の動きを妨げる可能性があります。
冷たい水で口をゆすぐ程度が適切です。 - マウスピースを清潔に保つ
装置が不潔だと、細菌が繁殖して歯茎の炎症を悪化させることがあります。
毎日の洗浄を徹底し、口腔内を清潔に保ちましょう。
これは異常かも?すぐに歯科医院に相談すべき痛みのサイン

ほとんどの痛みは一時的なものですが、中には歯科医師にすぐ相談すべき「異常な痛み」もあります。
以下のサインが見られた場合は、自己判断で我慢せず、速やかにかかりつけの歯科医院に連絡してください。
- 痛みが1週間以上たっても全く改善しない
- 日常生活に支障をきたすほどの激痛が続く
- マウスピースが明らかに浮いていて、しっかりフィットしない
- 特定の歯だけに強い痛みがあり、歯茎がひどく腫れている・出血している
- マウスピースの縁が口内に刺さって、ひどい口内炎ができている
これらの症状は、装置の不適合や虫歯、歯周病の悪化など、何らかのトラブルが起きている可能性があります。
早期に対応することで、治療計画の遅れや問題の深刻化を防ぐことができます。
「痛みがないけど効果ある?」よくある質問に専門家が回答
痛みに関する悩みは人それぞれです。
ここでは、多くの人が抱きがちな痛みに関する疑問について、Q&A形式でお答えします。
Q1. 全く痛みがないのですが、ちゃんと効果はありますか?
A1. 痛みの感じ方には個人差が大きく、痛みがないからといって歯が動いていないわけではありません。
もともと痛みに強い方や、歯の移動量が少ない段階では、ほとんど痛みを感じないこともあります。
大切なのは、マウスピースがしっかりとフィットし、計画通りに歯が動いているかです。
定期検診で問題がなければ、心配する必要はありません。
Q2. 朝起きると歯が痛いのは、歯ぎしりが原因ですか?
A2. その可能性はあります。
矯正治療中は歯が敏感になっているため、就寝中の歯ぎしりや食いしばりによって痛みを感じやすくなることがあります。
マウスピースが歯ぎしりから歯を守る役割も果たしますが、症状がひどい場合は、歯科医師に相談してみましょう。
Q3. 食事の時にマウスピースを外すと痛いのはなぜですか?
A3. 歯が動いている最中は、歯根膜が敏感な状態です。
食事のために装置を外すと、それまでかかっていた圧力から解放されたり、食べ物を噛んだりする刺激で痛みを感じることがあります。
これも歯が動いている過程での正常な反応の一つと考えられます。
それでも痛みが怖い方へ|銀座で探す歯科恐怖症に寄り添う選択肢

ここまで様々な対処法を紹介してきましたが、「それでもやっぱり痛みが怖い」「歯医者そのものが苦手」という方もいらっしゃるでしょう。
そんな方には、患者様の不安な気持ちに徹底的に寄り添う歯科医院を選ぶという選択肢があります。
マキデンタルオフィス銀座では、痛みをはじめ、治療中の音や振動といった不快な感覚をほとんど感じることなく、安心して治療に臨むことが可能です。
矯正治療の痛みに対する恐怖心が強い方は、一度カウンセリングで相談してみてはいかがでしょうか。
【まとめ】痛みの不安を乗り越え、自信の持てる笑顔へ
マウスピース矯正の痛みは、多くの場合、歯が理想の場所へと動いている証拠であり、一時的なものです。
痛みのピークは新しい装置に交換してから2〜3日で、1週間もすれば徐々に慣れていきます。
痛み止めを適切に使ったり、食事を工夫したりすることで、辛い時期を乗り切ることは可能です。
しかし、我慢できないほどの激痛や、1週間以上続く痛みは、何らかのトラブルのサインかもしれません。
決して一人で抱え込まず、すぐにかかりつけの歯科医師に相談してください。
痛みの不安を正しく理解し、適切に対処することで、誰でも治療を乗り越え、理想の歯並びと自信に満ちた笑顔を手に入れることができるでしょう。